撮影技術情報
photographing technic


フィールドでの花撮影の小物



山での花を撮るにあたって、特に下を向いている花はそうなのですが、レフ板があるといいです。レフ版なんて大げさな、と思うかもですが、実際のところちょっとしたカメラの良しあしより全然大事。スマホでもちゃんとレフ板使ってあげればずいぶんときれいに撮れます。
専用品を買っても数千円くらいのものですが、実は段ボールにコピー用紙やアルミ箔をはりつけたもので十分なので、花が好きでよく撮っている人はちょっと作って気軽に持ち出したい。梅とか、カタクリとかもそうですけど、桜なんかもレフ板使うと透明感が違って写ると思います。

そして、もしあまり効果がなかったとしても、レフ板、それも自作物を持ってきていれが完全にガチ勢に見えると思います。ガチ勢に見えると何がいいかと申しますと、撮影現場において、持っているカメラでマウントを取ってくるような情けない人種に声をかけられることが格段に少なくなります。


レフ板よりもうすこし本格的に光をコントロールしたい、となりますと、真っ先に思い浮かぶのがストロボ(フラッシュ)なのですが、どうでしょうか。使いこなせる自信はありますでしょうか。ストロボは撮影した瞬間だけ光るものなので、「自分の目で見たもの」と「撮影でできあがったもの」が違うものになります。要するに、目で見て仕上がりのイメージを作りにくい。その分使いこなすには難易度が高くなります。もう1つストロボには欠点があって、カメラと繋がないといけないのです。通常はカメラのペンタ部に取り付けをするわけですが、


このように取り付けると光の当て方は自由に選べません。



このようにケーブルを1本嚙ませてあげれば光の当て方は自由になりますが、機材が増えれば重量も嵩みます。


風景写真の人は基本的にストロボを持ち歩くことはしないですが、花撮りのときのための「もしも」に備えて、1つ持っておきたいときはある。花撮りや雪を写り込ませる手段だからガイドナンバー(=ストロボの明るさ)が60近くある、大きなものでなくてもよい。多少暗くてもできるだけ軽いに越したことはない。そういう条件でしばらく探していたのですが、

いいのが見つかりました。それは、「充電式ビデオライト」なのです。明るさはストロボほどではありませんが、常時発光する「ライト」だからカメラと繋ぐ必要もなくて、手に持つなり三脚に固定するなりしてあげれば光の向きは自由自在です。そして、常時発光だからできあがりのイメージも見たままで格段に難易度も下がります。そして、値段も格段に安い。ストロボを一式買おうと思うと、中華でも1万円以上ださないといけないのが、充電式ビデオライトなら2000円台から選べます。(僕は2台買っちゃいましたが、1台は2000円、もう1台は2400円でした)2000円なら、夢多物(むだもの)だったとしても、そんなに傷は深くありません。むしろレンズフィルター1枚割っちゃったあっはっは、よりも安くつく可能性が大です。そして、最大のメリットは、軽いのです。乾電池が4本も入る旧態依然としたストロボよりはるかに機材が軽い。



これから長期テストするのですが、これはいいぞ、という予感しかしません。フィールドへ出て花撮影とかする人は1個持っておくといいような気がします。

(2024.04.28)